どうも、おばぷすです。本日はお日柄もよく。
突然ですが、よく電車の走行音を表現するのに「ガタンゴトン」という擬音を耳にすることはないでしょうか?
自動車の場合だと「ブーン」でエンジン音だなと何となく分かりますが、改めて考えると電車の場合「ガタンゴトン」って何の音なのか知らない人も多いかと思います。
今回はそんな日常にある擬音についてお話していきたいと思います。
実は私、元鉄道運転士という経歴がありますので、専門的な情報を踏まえながら分かりやすくお伝えできるのではないかなと思います。
他の鉄道関連のブログと比べれば信憑性だけは高い記事になるかと思いますので是非一読ください。
面白いか面白くないかはまた別の話です。ぺっ!(唾を吐く)
まぁ恐らく電車が好きな人なら「知ってて当然」と思われるような記事かもしれませんが、今回はそのいわゆる鉄ヲタを全く相手にはしませんので悪しからずご了承ください。
はい、それでは「ガタンゴトン」とは何か。
これは電車の下にあるレールのつなぎ目を車輪が通り過ぎるために発生する音なのです。
まずレールの“つなぎ目”って何?と思われる方にもご説明いたします。
当たり前と言われれば当たり前ですが、例として電車のレールは上の画像のように①、②、③をそれぞれつなぎ合わせて一本のレールとして機能させています。
そしてこのそれぞれのレールのつなぎ目にわずかな隙間を設けているため、レール①からレール②へ車輪が渡ることにより一瞬の段差から「ガタン」や「ゴトン」というような音が鳴るというわけです!
それではなぜ「わずかな隙間」を設ける必要があるのでしょうか。
それぞれを溶接などしたりして完全に繋げてしまえば「ガタン」や「ゴトン」の騒音も無くなり、乗り心地も良くなりそうなものですよね。
実際にその通りではあるのですが別に理由があり隙間を設けています。
「ガタンゴトン」が無くなったら電車の風情も一緒に無くなっちゃうからに決まってんだろ!
みたいなのはスルーして先に進みます。
はい。それではその理由とはですが、第一にレールの交換や保守、整備にとても適しているからです。
完全に繋がってしまっていては部分部分での点検に支障を来してしまいますよね。
レールも時間が経てば脆くなり傷んでしまいます。そのときの為に最善の手段が取られているのです。
騒音を無くすこと、乗り心地を重視することも大変重要ですが安全に代わるものはありません!
しかし今ではロングレールというのも広く採用されていて、文字通りひとつのレールが長く、できる限りつなぎ目を作らない技術があります。
レールは金属ですので割と簡単に夏場は暑さで伸びてしまい、冬場は寒さで縮んでしまう弊害があります。
そういった問題点を加味しながら路線の特徴を鑑みてレールの種類も使い分けられています。
最後は踏み込んだ内容にもなりましたが、要するに「ガタンゴトン」は私たち利用者の安全を守るために必要な音だったんですね!
今回はここまで!ありがとうございました!